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2013.05.01.Wed 再出発

 年を取るごとに少しずつではあるが脳の衰えを感じるようになってきた。これは,ぼーっとする時間が長くなってきているということである。ぼーっとしながら物思いに耽るのとは少し違って,意識がないままに行動している時間が増えてきているということである。

「酔っぱらって家まで帰った記憶がない」ことや「昨日食べたものを思い出せない」ことはまだないが,昔には考えられなかったことが今の自分なら下手するとやりかねないという自覚がある。いままでは自分の行動を自然に意識することができていたのであろうが,これからは何をするにしても意識をある程度しながら行動しないといけないと感じるようになった。まだこの年でこのようなことを思うのはおかしいかもしれないが,自分を基準としたときには,10年前とは全く違う感覚である。これから年を重ねていくごとに,無意識に行動する時間が増え,そのうちすべてが無意識になって人生を終えるのだろう。

現状では,酔っぱらったときに家に帰った記憶がないということよりも「毎日通っている会社にどうやって来たかを思い出せない」ということのほうが起こりうる。自分の中に染み付いていることについては,すでに無意識の中で行動してしまっている。その逆の,例えば,1度も行ったことのないところに行っていろいろと散策してみると,どこへいくのにも意識しながら行動せざるを得ない。ただ,年を重ねるにつれそういう機会はどんどん減っている。1回経験したことは新しいことではなくなるから当然であるが,2回目でも新しい発見があるはず。これこそがgold experience!

ようやくgold experienceな生活に戻れそうだ。




2013.02.07.Thu KIZU

 ここのところ,右手から流血することが多くなった。原因はわかっている。左腕につけている腕時計の金具の一部が曲がり,針のような先端部分がうまく収まらず,むき出しになり右手を傷つけているためである。最初は手に痛みがなく,じっくり見てみてもほとんどわからないほどの小さな傷だったが,ある時切った瞬間痛みを感じたときがあり,じっくり手を見てみると所々傷になっていることを自覚した。その後もその腕時計をつけ続けたので,手を切るだけではなく,セーターに引っかかり編まれていた糸が飛び出てしまうこともあった。この調子でいくと,手は血だらけになり,ダウンジャケットに腕を通した瞬間,内側の薄い生地に尖った凶器が触れ,びりびりに破れ,そこから大量の羽が舞い上がり,着れなくなってしまうかもしれないので,時計の先端部分に危なくないような処理しようと思い,セロテープを貼ろうとした瞬間,手が止まった。

結局,セロテープをゴミ箱に捨て,傷がつかないようにする対処を行わなかった。時計自体は何十年も昔のもので見た感じもボロボロの自動巻時計だが,セロテープを貼ることはできなかった。貼るぐらいなら使わない方がいい。

ここまでボロボロになっても未だに使っている時計は,親から何気なくもらったものであった。自分で選んだ時計で気に入っているものもあるが,そちらは電池を換えるのが面倒なので使わなくなった。ちなみに電池交換が不要な最新の時計は持っていないし,あまりほしいと思わない。いろいろ買ったところで,この時計に戻ってしまう。そんなに格好いいともいえない自動巻時計にいつのまにか愛着がわいてきていたのだろうか。時計は二日ほど付けずに置いておくと止まってしまう。次に付けるときには,何度か振って動くようにしてから,時刻を合わせて付ける。そんな面倒くさい行為に慣れてしまって,もう日常の一部に取り込まれている。月曜の朝,時計を耳元に近づけ何度か振ってローターがグルグル回っている音を聞いて,一週間が始まる。




2012.11.26.Mon やみつき

 昔はよく食べていたが最近では店でみかけることがほとんど無くなった,記憶からもすっかり無くなってしまっていたものがなぜか台所の隅に置いてあるのをみつけたので,懐かしい気分になり久しぶりに食べてみようと思い封を開け,口に運ぶといい香りとともにふわふわの食感が口中に広がり,噛むほどに口内の唾液と混じり合い,懐かしいあの時の味がよみがえりあの時食べたオレンジ色の風景がよみがえりあっという間に食べ尽くし,そのまま2個目の袋に手を出して封を開け匂いを嗅ぐと気持ち悪くなると思いきや,さらに食欲がわき口に運ぶと気持ち悪くなると思いきや,1個目と変わらずうますぎてあっという間に食べ尽くし,残りがまだあるのはあったのだが,さすがに3個はまずいと思い直し,一服しようとコーヒーを飲んで一息ついたら,これは確かコーヒーと合うんだよなあと思い始めそのうち3個目に手が伸びてあっという間に食べ尽し,もうお腹いっぱいではち切れそうなのでフルーティーな無添加ワインでも飲んで締めようとしたら,そういえばワインに合うんだこれはと思った瞬間,かぶりつきとうとう全4個を一人で食べてしまった後にもう1個食べたいと思ってしまった食欲の秋,あのちょっとしつこくムッとするにおいがやみつきになること間違いなしのチーズ蒸しパンをペロリと食べた食欲の秋,パンなのに安もんのケーキっぽくも見えおやつにぴったりのチーズ蒸しパンをホグホグと食べた食欲の秋。



2012.09.30.Sun ボコボコボコ

 右足のすねの辺りがボコボコしているのに気づいたのは,夜,右膝を立てて椅子に座りながら何となく手でさすった時だった。感触が少し柔らかかったので,よく見てみると一円玉ぐらいの大きさの楕円体の膨らみを3個ほど確認できた。強い力が加わると皮膚が破け中のものが噴き出してきそうなほどの膨らみである。触っても痛みはないし,触らなくても痛みはないので,いままで気づかなかったが,いつからこのような状態になっているのかとても不安になった。

次の日の朝,目覚めてすぐに右すねを触ってみると,ボコボコの楕円体はなくなっていた。念のため左足のすねを触ってみると,

こちらも異常はなかった。とりあえず一安心して,その日を過ごした。帰宅後に右すねの辺りを触ると,今度は楕円体が復活していた。身体の中に爆弾を埋め込まれた気分である。夜いつ爆発してもおかしくない爆弾を。


朝は何ともないが夜膨らむことからおそらく浮腫であると推測される。原因の一つとしてもしかしたら極度のO脚が関係しているのかもしれないと思い,この日から自分なりのストレッチを始めた。その効果はすぐに現れ2,3日後には夜になっても楕円体が現れることはなくなった。さらに日に日に体調が良くなっていくのが実感できた。朝自然に目覚め,睡眠時間が短くなっても耐えれる健康的な身体に変化した。といっても平均7時間ぐらい寝ているのでようやく人並みの身体になった程度であるが。

不調を治す上で大切なのは固まっている筋肉をほぐすことであるが,どこが固まっているのかを探るのが難しい。その手助けとなったのがバランスボールである。バランスボールを使って普段眠っている筋肉を起こし,活性化させる。バランスボールとの出会い,これこそが黄金体験。


少しさぼってるとまた爆弾が出てきた。





2012.08.19.Sun 花火

ここまで暑いと納涼花火を見ながら冷えたビールでも飲みたくなるのだが,夜,光さえあればお手軽に色とりどりの花火を楽しむことができる。

1つの点状のライトをぼーっと眺めていると,それが広がり小さな光がいくつも集まってできた固まりが現れる。その固まりは球体のようであり打ち上げ花火のようである。これは実在のいくつかの光が繋がって大きく見えるのではなく,実在の1つの光が広がって球体に見える。例えばライトがいくつかあるとすると球体もライトの数だけ見える。また,球体の色は光の色によるので白かったり赤や緑だったりする。道路を走る自動車のライトなどを利用してたくさんの光を眺めていると,超低空の水平方向に動く花火大会が始まる。球体を大きくしたり小さくしたりすることによってより本物の花火に近づけることもできる。おそらく目の焦点を光の少し手前にすることで,焦点が不安定な状態になりそう見えるのだろう。目の悪い私はもともと対象物の手前でしか焦点を合わすことができないので,さらに焦点を手前にずらすと特大の花火に見える。

ちなみに大きな光を近くで見てもこのようには見えない。

この花火はいつでも見ることができるので,一度見てしまうとありがたみは少ないが,忘れた頃に見ると楽しむことができる。

道路沿いにあるオープンバーでくつろぎながら1杯飲む。

これこそが黄金体験!




2012.07.30.Mon 迷いの森

歩くことの目的としてすぐに思いつくのは2つのことである。1つは健康(体力づくり,もしくは,精神的なゆとりをつくる)のために自分の好きなコースを歩く。もう1つは目的地に行く手段として,自動車などを使うことなく自ら歩くことを選択する。場合によってはその両方を兼ねることもある。目的地に行くことが1番であるが,その途中で通るのは人通りの少ない道だったり緑がたくさんある道だったりする。


地下鉄に乗って目的地近くの駅で降り,地下から地上に続く階段をのぼりきり,目と鼻の先にお目当ての高層ビルが見えるところに立った。地下からそのビルに直結している通路もあるのだがすぐ見つけることができなかったので,一旦地上に出てから歩くことにしたのだ。階段をのぼっている時,後から思い起こせば強い風が吹いていた。

ビルの方に向かって歩き始めたが思うように道が繋がっていなかった。行き止まりになっていたり右や左に曲がっていたりして離れては近づき近づいては離れを繰り返しているうちにビルを中心にしてぐるっと回っているような感じがしてきた。なかなかたどり着かないのでビルに行くのをあきらめたところで,都会にも関わらず緑に囲まれた通りが見えたのでその道を通ってみることにした。地面はコンクリートで舗装されているが周りは緑で覆われている。先程までは蒸し暑かったがここは日陰が多く少し冷やっとする。視線を上に向けると木でビルが隠れて見えなかった。少し歩くと日向に出た。すると目の前に光の細い線が現れた。空からこちらに向かって伸びているようだ。ちょうど胸の辺りにあたっている。立ち止まって光の線の出所をたどっていくと,想像通り太陽が見えた。眩しいので直視せずに目線を前方に戻し,また歩いた。やがてその線は消えた。日陰に入ったからである。それからしばらく歩いたところでなんだか嫌な風が吹いてきたので後ろを振り向くと,


小犬を連れた人が見えた。こちらに向かってくるのではなく,後ろ姿である。すれ違ってはいないし脇道があるわけでもない。何かおかしいなと思い早足でその場を離れた。そのうち緑に覆われた通りの出口にたどり着き,完全に抜けるとまた日向に出た。ここでは光の線は見えなかったがビルは先程より遠くに見えた。

目的地からはずいぶん離れてしまったが何分かぶりにビルを見ることができてほっとした。目の前には地下鉄の駅へと続く階段があった。心地よい風が吹いていて吸い込まれるように階段をおりた。




2012.06.08.Fri 暗がり

ホテルの一室でぐっすり眠っていると,部屋の出入り口の方から物音が聞こえた。一旦目を覚ましたが,あまりに眠かったのでベッドから身体を起こすことなくもう一度目を閉じた。数秒後やっぱり気になったので,身体を起こしてユニットバスのドアを開けると,暗がりの中,鏡に写った自分のねぼけた顔を見つけたが,その他には何も変わりはなかった。その後,何となく出入り口のドアの覗き穴を覗いてみると,なぜか真っ暗で何も見えなかった。普通なら部屋の外の通路の様子が見えるはずだが何も見えない。一度穴から離れて改めて覗いてみると,やはり見えない。しばらく覗いているとだんだん目が慣れてきて今まで見えなかったものが見えてきた。

暗闇の正体は黒目だった。通路から何者かが覗いていて,その黒目だけが見えているのだ。このことに気づいた瞬間,脇のあたりから横っ腹にかけて滴が垂れてきた。ドアを挟んで覗き穴を覗き合っている状態がしばらく続いた。さらに滴が垂れてきた。気が動転しながらも相手からは室内の様子は全く見えていないはずであることに気づいたので,音を立てないようにゆっくり覗き穴から離れベッドに潜り込んだ。布団の中で息が荒くなり落ち着くまで時間がかかったが,いつのまにかまた寝入っていた。

それからどれぐらい経ったのかはわからないが,突然,のどの辺りが締めつけられているような感じがして目を覚ました。何者かが私の喉の辺りの食道の管を片手で掴み,引っ張って取り出そうとしていた。暗くて誰なのかはわからない。両手を使って締め付けられている手を掴むとシワっぽい感覚が手の平から伝わってきた。手を引っ張って離そうとしたが,どれだけ力を入れても離れない。意識がなくなりそうなほど苦しくなってきたので,声を出そうとした。「ウーーー」声が出ない。どんどん苦しくなってくる。

もう一度,「ウーーーーーーアアアアアアアアアア」と声が出た瞬間,喉の辺りを締め付けていたシワシワの手は消えていた。




2012.05.01.Tue 時計

家を出て数分後,左手首に腕時計をはめていないことに気づいた。取りに戻ることも出来るが,面倒くさいので,また,いろいろな場所に掛け時計があるので,さらに,鞄の中に入れている携帯電話でも時間を確認することができるので,「まさか携帯をもっているのにわざわざボロボロの自動巻き時計を取りに戻る人間はいない」と自分に言い聞かせそのまま出かけることにした。ちなみに鞄の中に入れている携帯も旧式で電池の減りが恐ろしくはやいので頻繁には見れない。最終手段として使うことにする。

それから数分後,駅のホームで電車を待っている時,ふと左手首に目をやると時計がない。ホームには掛け時計らしきものがぼんやり見えるが,針の位置までは認識できないぐらい離れている。実際にはそんなに離れていないが,目が悪いので見えない。だからといって鞄の中に入っている眼鏡を取り出して時計を見るほどではない。時間は十分ある。時間を気にする必要がないにもかかわらず,なぜか気になる。そういえば,普段もなんとなく時計をチラチラ見ている。今日の予定は宿泊先に到着することのみで,その他は自由なので,時計は全く見ないことにする。

その後,電車を降りて,昼食をとり,かなりの距離を歩いた。そろそろチェックイン可能な16時になったかどうかを確認したくなった。太陽の位置と自分の体内時計からほぼ16時だろうと予測したが,確実に16時である保証はない。鞄を持ちながら歩いていたことと重なり身体は疲労しきっていた。頭の中から「ピッ,ピッ,ピッ,……」という時報が聞こえる。しかし,決して「ピーン」になることはない。今すぐどこかに座り込みたいが座るところもない。のども乾いていたので,とりあえずホテル付近のコンビニで飲み物を選んでいると,いつのまにか飲み物ではなく掛け時計を探している自分がいた。時計は全く見ないと決めた意志はどこかに吹っ飛び,首をひねりスッと目を上げると,1557分をさした掛け時計が眼球に飛び込んだ。その安堵から全身の力が抜けフラフラになりながら飲み物と,あとスイーツを買って,ホテルに直行した。




2012.04.10.Tue 階段

 

早朝,ぼんやりとした暗がりの中,細い路地を歩いていると少し先に大きく長い階段を見つけた。いくら見上げても終点が見えない天まで届きそうな階段である。なんだかその階段をのぼりたくなったので,目的の場所とは違ったが,少し寄り道してみることにした。階段に向かって真っ直ぐ歩いていると,突然,真横に老婆が立っていたのでビクッとした。老婆は単に自分の家のドアのすぐそばに立っていただけなのだが,階段に気をとられていたので,突然現れたものと勘違いしてしまった。顔に深い皺が刻まれた老婆はピクリともせず背筋を伸ばして立っていた。

それからしばらくして,心臓の鼓動が落ち着き始めた頃,思った以上に遠かったが目の前に階段があるところまで到着した。ここから上を眺めても終点が見えない。少し怖くなったがせっかくここまできたので1段ずつのぼり始めようと思い,足をあげようとしたが,なぜだか足が全く動かない。右足,左足ともに動かすことができない状態でしばらくその場につっ立っていると,突然,女の人が私の横を通り過ぎ,階段をのぼっていくのが見えた。先程の老婆のようでもあり,そうでないようにもみえる。その人はどんどん上へのぼっていく。後姿を眺めただけなのではっきりとはいえないが,上にのぼっていくほどその人は生命力にあふれ若々しくなっていくように感じられた。その姿を見て自分の足があがらないことに納得し,それから階段を後ずさりしてその場を去った。階段をのぼろうとしたときには全く動かなかった足は,後方にはすんなり動いた。しばらく歩いてから振り返ってみると,あれだけ大きく高かった階段が跡形もなく消えていた。




2012.02.22.Wed ヒの恵み

 

石よりも固い意志によってのみ自ら調節することのできる発熱物質を全身にまとうことで体温を上昇させることができる。この発熱物質をよりいいものに向上させるには,お腹と背中が大部分を占めているので,その箇所を継続的に強化していく必要がある。私の場合,現状の発熱エネルギーでは,この記録的な大寒波を乗り切ることはできないので,ヒの恵みを手に入れた。ヒの恵みは発光するわけではないが暖かい,この冬を無事に乗り切るための最終手段である。

自己の発熱エネルギーにプラスしてヒの恵みからの熱を体に浸透させることによって体温がさらに上昇する。私が座っている時には,膝の上にちょこんと乗り,私が布団に入って寝ている時には,足元の方でごろんとしている。表面はもこもこしているので肌触りが良い。あまり触れすぎるとこちらが怪我をするので,つかず離れずの関係を保つ。

ヒの恵みとともに寝,朝,目覚めた時には全身が熱の衣に包まれていて気持ちいい。しかし,ヒの恵みの熱は無くなり,どこもかしこも冷たくなっている。ヒの恵みを布団から取り出し,もこもこした表面をめくり,冷たくなった液体を手に取って,私の顔の肌や唇に浸透させ, 1日が始まる。

そして,……


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